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2025/05/19明治記念大磯邸園のインテリア_1


令和6(2024)年11月23日、神奈川県大磯町にある明治記念大磯邸園内の
2つ邸宅(旧大隈重信別邸・旧古河別邸および陸奥宗光別邸跡・旧古河別邸)が
一般公開されました。


睦屋は、国土交通省関東地方整備局、神奈川県、大磯町による「明治記念大磯邸園

整備事業」における、上記の2邸宅に保管されていた家具・建具・調度品等の調査、

復元、制作に関するプロジェクト(受注者:乃村工藝社・建文設計共同体)に参画

いたしました。


これから数回にわたり、睦屋が携わった邸宅のインテリア事例について紹介

するにあたり、今回は明治記念大磯邸園についての概要をご案内いたします。

※上の写真は旧大隈重信別邸・旧古河別邸の内部。当社で請け負った家具が

常設展示されている様子です(実際に腰掛けることが可能です)。



明治記念大磯邸園とは


明治記念大磯邸園とは、大磯町に位置する伊藤博文、大隈重信、陸奥宗光、

西園寺公望ら4名にゆかりある邸宅と庭園が集積した場所です。


●旧滄浪閣(伊藤博文邸跡・旧李王家別邸):伊藤博文邸は、明治29年建築。

大正12年の関東大震災で倒壊し、李王家により大正15年に建て直されました。

大磯町指定有形文化財。

●旧大隈重信別邸・旧古河別邸:明治28年建築。明治30年に大隈が購入した後に、

明治34年古河家に継承された。外観などは大規模な改修が加えられていますが、

構造や内部は当初の趣を残しています。大磯町指定有形文化財。

●陸奥宗光別邸跡・旧古河別邸:陸奥宗光別邸は、明治28年建築。関東大震災で

大破し、昭和5年同地に古河家が葛西田中建築事務所に依頼し建築されました。

大磯町指定有形文化財。

●西園寺公望別邸跡・旧池田成彬邸:西園寺公望別邸は、明治32年建築。

西園寺公望から建物を購入した池田成彬が、曾禰中條建築事務所に依頼し、昭和7年

に建替えられました。大磯町指定有形文化財。


明治記念大磯邸園ウェブサイト:

https://www.meijikinen-oiso.jp/index.html


先行して、旧大隈重信別邸・旧古河別邸および陸奥宗光別邸跡・旧古河別邸の

2邸が一般公開されました。こうした歴史的建造物が、移築ではなく元からある

場所で整備および公開されるのは、たいへん珍しく価値のあることだと、

明治記念大磯邸園邸宅保存活用計画検討委員会でも討議されたとのことです。






明治8年創業の実績と信頼


睦屋は、明治8年創業。約150年という長きにわたり、インテリア業界に携わって
おります。主な実績としては、鹿鳴館、迎賓館、旧東京音楽学校奏楽堂、風見鶏の館、
朝香宮邸(現・庭園美術館)、天鏡閣、旧函館区公会堂、デ・ラランデ邸、フランク・
ロイド・ライトの山邑邸など、国宝や重要文化財、また歴史的価値の高い建築物の
インテリア施工を担当させていただきました。


こうした歴史と実績に裏打ちされた信頼で、このたびのご縁につながったものと

考えております。次回以降の、実際の事例紹介もお楽しみに。



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