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明治記念大磯邸園のインテリア_4 額書の修復インテリアブログ
2026/03/13明治記念大磯邸園のインテリア_4 額書の修復

前回、神奈川県大磯町にある明治記念大磯邸園の家具、建具、調度品の調査、復元、制作に関するプロジェクト(受注者:乃村工藝社・建文設計共同体)における、具体的な家具等の修理・復元の事例2回目「座卓の修復」を発信しました。
事例3回目(最終回)は、額書の修復をご紹介します。
●前回ブログ(明治記念大磯邸園のインテリア_3 座卓の修復)はこちら
https://www.mutsumi-ya.com/blog/blog39.html
貴重な書簡を飾る額装の仕立て直し
本書簡は、明治21(1888)年、欧米の鉱業事情を視察していた鉱山技術者・近藤陸三郎に
宛てて、古河市兵衛が送付したものです。
古河市兵衛は古河財閥の創業者であり、銅山を中心とした鉱山経営を行い、その後事業の
多角化を進めて財閥の礎を築いた人物です。また、古河財閥の二代目当主である潤吉は、
陸奥宗光の次男として生を受け、明治16 (1883)年に市兵衛の養子となりました。
市兵衛は明治後期、現大磯邸園にあたる2邸を別荘として、毎年夏家族を連れ避暑をして
いました。また、近藤陸三郎は、工学博士をもつ技術者で、のちに古河鉱業会社の理事長になった人物です。
今回は、古河市兵衛が近藤陸三郎に宛てた書簡を表に、その清書版を裏に飾った額の修復についてご紹介します。
骨寸法が273×2840mmの額で、既存の縁を修復し塗り直しを行い、書状は灰汁抜きし、
裏打ちをやり直しました。また両面とも新しく布張り、和紙張り した上に書状を張り込み
ました。独自のネットワークで職人(表具帥)に依頼。
他の家貝同様に、レベルの高い仕上がりとなりました。
額書の主な修理工程
・書状の裏打ち剥がし
・書状の灰汁抜き
・額の下張り紙を剥がし
・額縁の塗り直し
・骨に下張り、骨縛り、透き止め、蓑掛け、袋掛け
・新しい布張り、和紙張り
・書状の裏打ち
・和紙張りの上に書状の張り込み



明治8年創業の実績と信頼
睦屋は、明治8年創業。約150年という長きにわたり、インテリア業界に携わって
おります。主な実績としては、鹿鳴館、迎賓館、旧東京音楽学校奏楽堂、風見鶏の館、
朝香宮邸(現・庭園美術館)、天鏡閣、旧函館区公会堂、デ・ラランデ邸、フランク・
ロイド・ライトの山邑邸など、国宝や重要文化財、また歴史的価値の高い建築物の
インテリア施工を担当させていただきました。こうした歴史と実績に裏打ちされた
信頼で、このたびのご縁につながったものと考えております。
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